公開日:2022/12/05 最終更新日:2022/12/05

JVNVU#93526386
コンテック製SolarView Compactにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

株式会社コンテックが提供するSolarView Compactには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • SolarView Compact
    • SV-CPT-MC310 Ver.8.02より前のバージョン
    • SV-CPT-MC310F Ver.8.02より前のバージョン

詳細情報

株式会社コンテックが提供するSolarView Compactは、太陽光発電計測監視装置です。
SolarView CompactのWebサーバのネットワーク導通チェック画面には、クロスサイトスクリプティング(CWE-79、CVE-2022-44355)の脆弱性が存在します。

2022年12月5日現在、本脆弱性の実証コードの公開を確認しています。

想定される影響

当該製品にログインした状態のユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性があります。

なお、SV-CPT-MC310およびSV-CPT-MC310FのVer.7.24より前のバージョンにおいては、当該製品にログイン無しでアクセスしたユーザも本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のファームウェアをリリースしています。

  • SolarView Compact
    • SV-CPT-MC310 Ver.8.02
    • SV-CPT-MC310F Ver.8.02
ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
  • 本製品をスタンドアロンで運用している場合は、本製品をネットワーク接続しない
  • 本製品のネットワークの上流側にファイアウォールを設置する
  • 本製品のネットワークアクセスを信頼できる閉域網で構成する
  • SV-CPT-MC310およびSV-CPT-MC310FのVer.7.24より前のバージョンを使用している場合、本製品の「ユーザー設定」にて「ユーザー認証範囲の設定」を「全画面を認証対象にする」に設定する
  • 本製品に初期設定されている認証情報を変更する

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
基本値: 5.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

分析結果のコメント

SV-CPT-MC310およびSV-CPT-MC310FのVer.7.24より前のバージョンにおいては、必要な特権レベル(PR)は「不要 (N)」となり、CVSSv3は次の評価となります。

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 6.1

謝辞

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