公開日:2023/03/02 最終更新日:2023/06/20
JVNVU#93891523
三菱電機製MELSECシリーズにおける認証情報の平文保存の脆弱性
三菱電機製MELSEC iQ-F、iQ-R、Q、Lシリーズには、認証情報の平文保存の脆弱性が存在します。
- MELSEC iQ-Fシリーズ
- FX5U(C) CPUユニット 全機種 全バージョン
- FX5UJ CPUユニット 全機種 全バージョン
- FX5S CPUユニット 全機種 全バージョン
- FX5-ENET 全バージョン
- FX5-ENET/IP 全バージョン
- MELSEC iQ-Rシリーズ
- R00/01/02CPU 全バージョン
- R04/08/16/32/120(EN)CPU 全バージョン
- R08/16/32/120SFCPU 全バージョン
- R08/16/32/120PCPU 全バージョン
- R08/16/32/120PSFCPU 全バージョン
- RJ71EN71 全バージョン
- R12CCPU-V 全バージョン
- MELSEC-Qシリーズ
- Q03UDECPU、Q04/06/10/13/20/26/50/100UDEHCPU 全バージョン
- Q03/04/06/13/26UDVCPU 全バージョン
- Q04/06/13/26UDPVCPU 全バージョン
- QJ71E71-100 全バージョン
- MELSEC-Lシリーズ
- L02/06/26CPU(-P)、L26CPU-(P)BT 全バージョン
- LJ71E71-100 全バージョン
三菱電機株式会社が提供するMELSEC iQ-F、iQ-R、Q、Lシリーズには、認証情報の平文保存(CWE-256、CVE-2023-0457)の脆弱性が存在します。
プロジェクトファイル内に平文で保存された認証情報を攻撃者に入手されることにより、当該製品のFTPサーバやWebサーバに不正にログインされる可能性があります。
ワークアラウンドを実施する
次の軽減策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- プロジェクトファイルの送受信や共有をする場合は、当該ファイルや通信データを暗号化する
- 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク(VPN)等を使用し、不正アクセスを防止する
- 当該製品をLAN内で使用し、信頼できないネットワークやホストからのアクセスをファイアウォールでブロックする
- MELSEC iQ-F、iQ-Rシリーズにおいては、IPフィルタ機能(*1)を使用し、信頼できないホストからのアクセスをブロックする
- 当該製品への物理的なアクセスを制限する
- MELSEC iQ-F FX5ユーザーズマニュアル(Ethernet通信編)「12.1 IP フィルタ機能」
- MELSEC iQ-R Ethernet ユーザーズマニュアル(応用編)の1.13セキュリティの「IP フィルタ」
ベンダ | リンク |
三菱電機株式会社 | MELSECシリーズにおける情報漏えいの脆弱性 |
-
ICS ADVISORY | ICSA-23-061-01
Mitsubishi Electric MELSEC iQ-F Series
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
基本値:
7.5
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
- 2023/03/03
- [参考情報]に ICS Advisory のリンクを追加しました
- 2023/06/20
- [タイトル]、[概要]、[影響を受けるシステム]、[詳細情報]、[対策方法]を更新しました