JVNVU#94334814
CSL DualCom GPRS CS2300-R に複数の脆弱性
CSL DualCom が提供する GPRS CS2300-R には、複数の脆弱性が存在します。
- GPRS CS2300-R firmware v1.25 から v3.53 まで
CSL DualCom が提供する GPRS CS2300-R は、警報システムが作動した際に監視センター (ARC, Alarm Receiving Centre) に通知する、施設の安全管理用通信装置 (SPT) です。研究者 Andrew Tierney 氏によると、CS2300-R は脆弱な通信プロトコルと暗号化方式を使用しており、通信内容の盗聴や改ざんが可能とのことです。
開発者は研究者の報告に対し、次のように反論しています。
開発者の見解については、CSL DualCom Information for VU#428280 を参照してください。他のすべての製品と同様、この製品は欧州規格 EN-50136 に準拠していると認定されています。
この報告に対する社内レビューの結果、当該製品に影響はないと判断しました。
また指摘されている脆弱性の詳細は、研究者の報告内容を参照してください。
不適切な認証 (CWE-287) - CVE-2015-7285
CS2300-R (SPT) と ARC サーバ間の通信は、相互認証されていません。結果として、SPT は ARC サーバから受信したメッセージの真正性を確認することができません。
不完全またはリスキーなアルゴリズムの使用 (CWE-327) - CVE-2015-7286
SPT と ARC サーバ間の通信は独自の暗号方式で暗号化されています。研究者の指摘によると、この暗号方式にはいくつもの問題があり、通信内容を取得したり改ざんしたりすることが可能であるとのことです。
証明書やパスワード等の管理 (CWE-255) - CVE-2015-7287
SMS 経由で CS2300-R (SPT) にコマンドを送る際に使われる PIN コードはこの製品に共通の値になっています。
隠れた機能 (CWE-912) - CVE-2015-7288
CS2300-R (SPT) には、ドキュメントに記載されていない SMS コマンドが複数存在し、設定変更を行うことが可能です。
中間者攻撃により、SPT と ARC サーバ間の通信内容を取得したり改ざんしたりすることが可能です。結果として、サービス運用妨害 (DoS)、偽の警報発信、警報の抑制などが行われる可能性があります。
2015年11月24日現在、対策方法は不明です。
報告者によると、ハードウェアの制限により、暗号化機能の対策を施すのは難しいだろうとのことです。
開発者は研究者の報告に対し、次のように反論しています。
他のすべての製品と同様、この製品は欧州規格 EN-50136 に準拠していると認定されています。
この報告に対する社内レビューの結果、当該製品に影響はないと判断しました。
ベンダ | リンク |
CSL DualCom | CSL DualCom Information for VU#428280 |
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CERT/CC Vulnerability Note VU#428280
CSL DualCom GPRS CS2300-R alarm signalling boards contain multiple vulnerabilties -
Cybergibbons Limited
CSL Dualcom CS2300-R signalling unit vulnerabilities
2015.11.24における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | ネットワーク経由でリモートから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 全ての情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用が全面的に阻害される |
Base Score:9.3
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-7288 |
CVE-2015-7285 |
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CVE-2015-7286 |
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CVE-2015-7287 |
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JVN iPedia |
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