公開日:2023/09/21 最終更新日:2024/09/12
JVNVU#94469233
ISC BINDにおける複数の脆弱性
ISC(Internet Systems Consortium)が提供するISC BINDには、複数の脆弱性が存在します。
CVE-2023-3341
- BIND 9.2.0から9.16.43
- BIND 9.18.0から9.18.18
- BIND 9.19.0から9.19.16
- BIND 9.9.3-S1から9.16.43-S1(BIND Supported Preview Edition)
- BIND 9.18.0-S1から9.18.18-S1(BIND Supported Preview Edition)
CVE-2023-4236
- BIND 9.18.0から9.18.18
- BIND 9.18.11-S1から9.18.18-S1(BIND Supported Preview Edition)
ISC(Internet Systems Consortium)が提供するISC BINDには、次の複数の脆弱性が存在します。
named
に送信された制御チャネルメッセージの解析時に特定の関数が再帰的に呼び出されるが、再帰の深さは受け入れるパケットの最大サイズによって決まるため、各プロセスやスレッドが使用できるスタックサイズが小さい環境では、パケット解析時にスタックメモリを使い果たし、named
が予期せず終了する - CVE-2023-3341DNS-over-TLS
クエリの処理に不備があり、アサーションエラーによってnamed
が予期せず終了する - CVE-2023-4236
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、遠隔の第三者によって、次のような影響を受ける可能性があります。
- 細工したメッセージを送信された場合、
named
が予期せず終了させられる - CVE-2023-3341 DNS-over-TLS
クエリによる負荷をかけられた場合、named
インスタンスが予期せず終了させられる - CVE-2023-4236
アップデートする
開発者が提供する以下のパッチバージョンにアップデートしてください。
CVE-2023-3341
- BIND 9.16.44
- BIND 9.18.19
- BIND 9.19.17
- BIND 9.16.44-S1(BIND Supported Preview Edition)
- BIND 9.18.19-S1(BIND Supported Preview Edition)
- BIND 9.18.19
- BIND 9.18.19-S1(BIND Supported Preview Edition)
CVE-2023-3341
- 制御チャネルの構成済みTCPポートへのリモートアクセスを有効にする場合は、信頼できるIP範囲からのアクセスに制限する
- DNS-over-TLSサポートが不要な場合、構成から
listen-on ... tls ... { ... };
ステートメントを削除して、DNS-over-TLS接続のリスニングを無効にする
ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
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日本電気株式会社 | 該当製品あり | 2024/09/12 |
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JPCERT/CC CyberNewsFlash 2023-09-21
ISC BIND 9における複数の脆弱性について(2023年9月) -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
(緊急)BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2023-3341) - バージョンアップを強く推奨 - -
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
(緊急)BIND 9.18.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2023-4236) - BIND 9.18系列のみが対象、バージョンアップを強く推奨 -
- 2023/09/21
- [参考情報]を追加しました
- 2024/09/12
- 日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました