公開日:2016/01/06 最終更新日:2016/01/06

JVNVU#94556181
Comcast XFINITY Home Security の無線接続が切断されたときの処理に問題

概要

Comcast XFINITY Home Security システムは、センサとベースステーション間の無線接続が切断されたときの処理に問題があり、警報発生が意図的に妨害される可能性があります。

影響を受けるシステム

Comcast XFINITY Home Security

詳細情報

CWE-636: Not Failing Securely ('Failing Open')

Comcast XFINITY Home Security では、システムを構成するセンサやベースステーション間で、周波数 2.4GHz、ZigBee プロトコルによる通信を行っています。Comcast XFINITY Home Security は、無線通信が途切れたときにアラートが発報されず、さらに通信が回復するまでに数分から数時間かかることがあります。通信が途切れている間もアラートは発生しません。したがって、無線接続を妨害することで、Home Security からのアラート発生を抑止することが可能です。

より詳しい情報は、Rapid7 のブログ記事を参照してください。

想定される影響

アラート動作を妨害される可能性があります。

対策方法

2016年1月6日現在、対策方法は不明です。

ベンダ情報

ベンダ リンク
comcast XFINITY Home Security Systems

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#418072
    Comcast XFINITY Home Security fails to properly handle wireless communications disruption
  2. Rapid7
    R7-2015-23: Comcast XFINITY Home Security System Insecure Fail Open

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 6.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P
基本値: 3.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia