公開日:2021/12/23 最終更新日:2021/12/23

JVNVU#94883311
TP-Link 製 TL-WR802N V4(JP) におけるOSコマンドインジェクション

概要

TP-Link 製 TL-WR802N V4(JP) のファームウェアには、OSコマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • TP-Link TL-WR802N V4(JP) 向けファームウェア 211202 より前のバージョン

詳細情報

TP-Link が提供する Wi-Fi ルータ TL-WR802N のハードウェアバージョン V4(JP) 向けファームウェアには OS コマンドインジェクションの脆弱性 (CWE-78) が存在します。

想定される影響

当該製品の web インタフェースにログインできるユーザが、ファームウェアのデザイン上想定されていない OS コマンドを実行する可能性があります。

対策方法

ファームウェアをアップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。

開発者は、本脆弱性への対策を行ったバージョン 211202 をリリースしています。

参考情報

  1. Isopach's blog
    TP-Link TL-WR802N V4(JP) Command Injection Exploit (CVE-2021-4144)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.2
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:C/I:C/A:C
基本値: 8.5
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、PwCコンサルティング合同会社 Koh You Liang 氏 が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-4144
JVN iPedia