公開日:2020/06/12 最終更新日:2020/06/12

JVNVU#95105247
Philips 製 IntelliBridge Enterprise (IBE) におけるログファイルからの情報漏えいに関する脆弱性

概要

Philips 製 IntelliBridge Enterprise (IBE) には、ログファイルからの情報漏えいに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

IntelliBridge Enterprise (IBE) Versions B.12 およびそれ以前を、下記のシステムと連携させて運用する際に、本脆弱性の影響を受けます。

  • SureSigns (VS4)
  • EarlyVue (VS30)
  • IntelliVue Guardian (IGS)

詳細情報

IntelliBridge Enterprise (IBE) には、トランザクションログに暗号化されていない認証情報が記録されることに起因する、ログファイルからの情報漏えいに関する脆弱性 (CWE-532) が存在します。

想定される影響

Web ポータルの管理者権限を持つユーザにより、ログファイルから連携システムのユーザの認証情報が読み取られるおそれがあります。

対策方法

アップデートする
Philips は、2020年第4四半期末までに IntelliBridge Enterprise (IBE) Versions B.13 のリリースを予定しています。

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 管理者権限のアカウントと制限付き権限のアカウントを使い分ける。制限付き権限のアカウントは IBE システムで作成できます
  • ログの保持期間を、リカバリー作業への影響を考慮した上で減らす

ベンダ情報

ベンダ リンク
Philips Security Advisories

参考情報

  1. ICS Medical Advisory (ICSMA-20-163-01)
    Philips IntelliBridge Enterprise IBE

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:H/PR:H/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 2.0
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-12023
JVN iPedia