JVNVU#95526822
オムロン製複数製品における複数の脆弱性
オムロン株式会社が提供する複数の製品には、複数の脆弱性が存在します。
CVE-2022-45790
- プログラマブルコントローラ CJシリーズ
- CJ2H-CPU□□(-EIP) Ver.1.4およびそれ以前
- CJ2M-CPU□□ Ver.2.0およびそれ以前
- CJ1G-CPU□□P Ver.4.0およびそれ以前
- プログラマブルコントローラ CSシリーズ
- CS1H-CPU□□H Ver.4.0およびそれ以前
- CS1G-CPU□□H Ver.4.0およびそれ以前
- CS1D-CPU□□H Ver.1.3およびそれ以前
- CS1D-CPU□□P Ver.1.3およびそれ以前
- CS1D-CPU□□S Ver2.0およびそれ以前
- プログラマブルコントローラ CPシリーズ
- CP1E-E Ver.1.2およびそれ以前
- CP1E-N Ver.1.2およびそれ以前
バージョンの確認方法等については、次のマニュアルを確認してください。
- CJシリーズ CJ2 CPUユニット ユーザーズマニュアル ハードウェア編(SBCA-349)
- CJシリーズ CPUユニット ユーザーズマニュアル セットアップ編(SBCA-312)
- CSシリーズ CPUユニット ユーザーズマニュアル セットアップ編(SBCA-301)
- オートメーションソフトウェアSysmac Studio
- SYSMAC-SE2□□□ Ver.1.54およびそれ以前
- Sysmac Studio Version 1 オペレーションマニュアル (SBCA-470)
- オートメーションソフトウェアSysmac Studio
- SYSMAC-SE2□□□ Ver.1.54およびそれ以前
- NX-IO Configurator
- CX-One CXONE-AL□□D-V4に同梱 Ver.1.22およびそれ以前
- SYSMAC-SE2□□□ Sysmac Studio Version 1 オペレーションマニュアル (SBCA-470)
- NX-IO Configurator オペレーションマニュアル (SBCD-373)
オムロン株式会社が提供する複数の製品には、次の複数の脆弱性が存在します。
- インタラクション頻度の不適切な制限(CWE-799)- CVE-2022-45790
CVSS v3 CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 7.5 - 不適切な認可(CWE-285)- CVE-2022-45793
CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N). 基本値: 5.5 - パストラバーサル(CWE-22)- CVE-2018-1002205
当該製品に組み込まれているDotNetZip.Semveredの既知の脆弱性(Zip-Slip)に起因しています。CVSS v3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:H/A:N 基本値: 5.5
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
- 遠隔の第三者によるFINSプロトコルを介したブルートフォース攻撃によって、保護されたメモリ領域の保護が解除され、当該コントローラ製品内の情報を不正に取得される - CVE-2022-45790
- ローカルの第三者によってファイルを改ざんされたり、任意のコードを実行されたりする - CVE-2022-45793
- 細工されたプロジェクトファイルを開くことで、当該製品に組み込まれているDotNetZip.Semveredの既知の脆弱性「Zip-Slip」の影響を受けてシステム上の任意のファイルを改ざんされたり、任意のコードを実行されたりする - CVE-2018-1002205
CVE-2022-45790
アップデートする
開発者は、本脆弱性を修正したファームウェアを提供しています。開発者が提供する情報をもとにアップデートしてください。
対策済ファームウェアの入手方法や適用方法の詳細については、開発者もしくは製品購入元にお問い合わせください。
ワークアラウンドを実施する
SYSMAC CJ/CS/CPシリーズはFINSプロトコルを実装した製品であり、オムロン社とJPCERT/CCは2023年4月17日にJVNTA#91513661 FINSプロトコルにおけるセキュリティ上の問題についてを発行しています。
製品利用者は、JVNTA#91513661の[対策方法]を参照し、製品を使用する環境を適切に保護してください。
CVE-2022-45793、CVE-2018-1002205
アップデートする
開発者は、本脆弱性を修正したファームウェアを提供しています。開発者が提供する情報をもとにアップデートしてください。
対策済ファームウェアの入手方法や適用方法の詳細については、開発者もしくは製品購入元にお問い合わせください。
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ICS Advisory | ICSA-23-262-05
Omron CJ/CS/CP Series -
ICS Advisory | ICSA-23-262-04
Omron Engineering Software -
ICS Advisory | ICSA-23-262-03
Omron Engineering Software Zip-Slip -
JVNTA#91513661
FINSプロトコルにおけるセキュリティ上の問題について
CVE-2022-45790、CVE-2022-45793
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に開発者がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
CVE-2018-1002205
この脆弱性が当該製品に存在することを、下記の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者: Michael Heinzl 氏
- 2023/09/20
- [影響を受けるシステム]、[想定される影響]、[対策方法]の誤植を修正しました