公開日:2017/06/29 最終更新日:2017/06/29

JVNVU#95587881
Deep Discovery Email Inspector に任意のコードが実行可能な脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する Deep Discovery Email Inspector には、任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Deep Discovery Email Inspector 2.1 Critical Patch 1329 より前のバージョン
  • Deep Discovery Email Inspector 2.5 Service Pack 1 Critical Patch 1162 より前のバージョン

詳細情報

トレンドマイクロ株式会社が提供する Deep Discovery Email Inspector には、ファイルアップロード機能に起因して任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該製品が動作しているシステムに任意のファイルをアップロードされる可能性があります。結果として、root 権限で任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。
開発者は、本脆弱性の対策として次のパッチをリリースしています。

  • Deep Discovery Email Inspector 2.1 Critical Patch 1329
  • Deep Discovery Email Inspector 2.5 Service Pack 1 Critical Patch 1162

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

TippingPoint Zero Day Initiative で公開されている ZDI-17-283 が、本件に該当します。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C
基本値: 10.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia