JVNVU#95592853
Oracle Outside In 8.5.2 にスタックバッファオーバーフローの脆弱性
Oracle Outside In 8.5.2 およびそれ以前のバージョンには、WK4、Doc、Paradox DB ファイルのパーサに、スタックバッファオーバフローの脆弱性が存在します。この脆弱性により、遠隔の攻撃者によって、脆弱なシステム上で任意のコードを実行される可能性があります。
- Oracle Outside In 8.5.2 およびそれ以前
Oracle Outside In は 500 以上の異なるファイル形式をデコードできるライブラリです。もともと Stellent 社によって開発された Outside In は、現在、Oracle の一製品となっています。Oracle Outside In ライブラリはさまざまなアプリケーションで利用されており、代表的なソフトウェアには、Microsoft Exchange、Google Search Appliance、Oracle Fusion Middleware、Guidance Encase Forensics、AccessData FTK、Novell Groupwise などがあります。
スタックバッファオーバーフロー (CWE-121) - CVE-2015-6013, CVE-2015-6014, CVE-2015-6015
Outside In のライブラリのうち、WK4, Doc, Paradox DB ファイルを処理するライブラリには、スタックバッファオーバーフローの脆弱性が存在します。Oracle ID と CVE の対応は次の通りです。
- S0618114 - CVE-2015-6013: Oracle Outside In 8.5.2 WK4 stack buffer overflow
- S0618133 - CVE-2015-6014: Oracle Outside In 8.5.2 DOC stack buffer overflow
- S0618122 - CVE-2015-6015: Oracle OIT 8.5.2 Paradox DB stack buffer overflow
Oracle Outside In ライブラリを使用するアプリケーションに細工したファイルを処理させることで、遠隔の攻撃者は、脆弱なアプリケーションの実行権限で任意のコードを実行できる可能性があります。Outside In を使用するアプリケーションにもよりますが、コード実行は、アプリケーションのユーザが積極的に関わることで行われることもあれば(ユーザがファイルをクリックするなど)、ユーザの関与なしに行われることも考えられます。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は、Oracle Critical Patch Update Advisory - January で提供される Oracle Fusion Middleware で修正されています。
ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- Microsoft Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET) を適用する
ベンダ | リンク |
Oracle | Oracle Critical Patch Update Advisory - January 2016 |
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CERT/CC Vulnerability Note VU#916896
Oracle Outside In 8.5.2 contains multiple stack buffer overflows
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-6013 |
CVE-2015-6014 |
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CVE-2015-6015 |
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JVN iPedia |