公開日:2016/10/12 最終更新日:2016/11/14

JVNVU#95749024
MatrixSSL に複数の脆弱性

概要

MatrixSSL には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • MatrixSSL version 3.8.5 およびそれ以前

詳細情報

MatrixSSL には、次の複数の脆弱性が存在します。

ヒープベースのバッファオーバーフロー (CWE-122) - CVE-2016-6890
X.509 証明書の Subject Alt Name フィールドが適切にパースされないため、細工された証明書を処理した際にバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される可能性があります。

バッファエラー (CWE-119) - CVE-2016-6891
ASN.1 Bit Field が適切にパースされないため、細工された証明書を処理した際、メモリバッファの領域外読込みにより、サービス運用妨害 (DoS) 状態が引き起こされる可能性があります。

ヒープ領域の不適切な解放 (CWE-590) - CVE-2016-6892
x509FreeExtensions() 関数で X.509 証明書が適切にパースされないため、細工された証明書を処理した際、ヒープ領域の不適切な解放により、サービス運用妨害 (DoS) 状態が引き起こされる可能性があります。

詳しくは、開発者が提供する情報発見者のブログをご確認ください。

想定される影響

細工された X.509 証明書を処理することで、サーバ上で任意のコードを実行されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は本脆弱性を修正した MatrixSSL version 3.8.6 をリリースしています。
なお、MatrixSSL を組み込んだ製品の開発者は、本脆弱性の修正を反映したファームウェアアップデートを作成する必要があります。
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
BizMobile株式会社 該当製品無し 2016/11/14 BizMobile株式会社 の告知ページ

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#396440
    MatrixSSL contains multiple vulnerabilities

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C
基本値: 10.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

この CVSS は CVE-2016-6890 について評価したものです。

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-6890
CVE-2016-6891
CVE-2016-6892
JVN iPedia

更新履歴

2016/11/14
BizMobile株式会社のベンダステータスが更新されました