公開日:2024/03/07 最終更新日:2024/03/07

JVNVU#95852116
オムロン製マシンオートメーションコントローラNJ/NXシリーズにおけるパストラバーサルの脆弱性

概要

オムロン製マシンオートメーションコントローラNJ/NXシリーズには、パストラバーサルの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • マシンオートメーションコントローラ NJシリーズ
    • NJ101-□□□□ Ver.1.64.03およびそれ以前
    • NJ301-□□□□ Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NJ501-1□0□ Ver.1.64.03およびそれ以前
    • NJ501-1□2□ Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NJ501-1340 Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NJ501-4□□□ Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NJ501-5300 Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NJ501-R□□□ Ver.1.64.00およびそれ以前
  • マシンオートメーションコントローラ NXシリーズ
    • NX1P2-□□□□□□ Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NX1P2-□□□□□□1 Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NX102-□□□□ Ver.1.64.00およびそれ以前
    • NX502-□□□□ Ver.1.65.01およびそれ以前
    • NX701-□□□□ Ver.1.35.00およびそれ以前
    • NX-EIP201 Ver.1.00.01およびそれ以前
製品やバージョンの確認方法等詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。

詳細情報

オムロン株式会社が提供するマシンオートメーションコントローラNJ/NXシリーズには、パストラバーサルの脆弱性(CWE-22CVE-2024-27121)が存在します。

想定される影響

管理者権限を持つ遠隔の第三者によって、細工されたリクエストを通じて当該製品内部のファイルにアクセスされたり、任意のコードが実行されたりする可能性があります。

対策方法

開発者によると、本脆弱性に対応したアップデートが2024年4月にリリースされる予定とのことです。

ワークアラウンドを実施する
開発者は、以下の回避策を適用することを推奨しています。

  • 次のCPUユニットのユニットバージョンで使用可能な「セキュア通信機能」を使用する
    • NJシリーズ、NX102、NX1P2 CPUユニット Ver.1.49およびそれ以降
    • NX701 CPUユニット Ver.1.29およびそれ以降
    • NX502 CPUユニット Ver.1.60およびそれ以降
    • NX-EIP201 Ver.1.00およびそれ以降
  • ネットワーク接続を最小限に抑え、信頼できないデバイスからのアクセスを制限する
  • ファイアウォール等の導入によるITネットワークからの分離(未使用通信ポートの遮断、通信ホストの制限)
  • 仮想プライベートネットワーク(VPN)の使用
詳しくは、開発者が提供する情報を確認してください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.2
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-27121
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