公開日:2022/12/13 最終更新日:2022/12/14
JVNVU#95858406
三菱電機製GENESIS64のプロジェクト管理機能におけるパストラバーサルの脆弱性
三菱電機株式会社が提供するGENESIS64のプロジェクト管理機能には、パストラバーサルの脆弱性が存在します。
- GENESIS64 Version 10.97からVersion 10.97.2まで
三菱電機株式会社が提供するGENESIS64のプロジェクト管理機能には、プロジェクトパッケージファイルの検証不備を起因とするパストラバーサルの脆弱性(CWE-22、CVE-2022-40264)が存在します。
当該製品の正規のユーザが、攻撃者によって細工されたプロジェクトパッケージファイルをGENESIS64に取り込んだ場合、任意のファイルの生成や改ざん、破壊が行われる可能性があります。
アップデートする
セキュリティパッチとソフトウェアアップデートが提供されているバージョンに関しては、GENESIS64セキュリティパッチを適用し、ソフトウェアを更新してください。
ワークアラウンドを実施する
セキュリティパッチおよびソフトウェアアップデートが提供されていないバージョンを使用している場合は、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- ネットワークとデバイスをファイアウォールで防御し、不審なネットワークやホストからのアクセスを遮断する
- 不審な送信元からのメール等に記載されたリンクをクリックしたり添付ファイルを開いたりしない
- プロジェクトパッケージファイルをパスワードで暗号化し、不審なユーザーにファイルを変更されないようにする
- プロジェクトパッケージファイルに相対パスが確認される場合、インポートしないようする(プロジェクト管理機能でファイルをインポートする際、ファイルの内容は画面上に表示される)
ベンダ | リンク |
三菱電機株式会社 | GENESIS64(TM)のプロジェクト管理機能における情報改ざんの脆弱性 |
-
ICS Advisory (ICSA-22-347-01)
ICONICS and Mitsubishi Electric Products
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:N/I:H/A:N
基本値:
6.3
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
- 2022/12/14
- [参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました