公開日:2023/05/18 最終更新日:2023/08/22

JVNVU#96063959
三菱電機製MELSEC WSシリーズのEthernetインタフェースユニットに利用可能なデバッグ機能が存在している脆弱性

概要

三菱電機製MELSEC WSシリーズのEthernetインタフェースユニットには、利用可能なデバッグ機能が存在している脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • MELSEC WSシリーズ
    • WS0-GETH00200 シリアル番号の2310 ****およびそれ以前(*1)
(*1)シリアル番号に関しては、型式ラベルもしくはオンライン状態にした「設定・モニタツール」の「ハードウェア設定画面」から確認できます。

詳細情報

三菱電機株式会社が提供するMELSEC WSシリーズのEthernetインタフェースユニットには、利用可能なデバッグ機能(CWE-489CVE-2023-1618)が存在している脆弱性が存在します。

想定される影響

権限のない遠隔の第三者がTelnetで当該ユニットへ接続することで、認証を回避して当該製品に不正にログインすることが可能です。その結果、ユニットをリセットされたり、特定の条件を満たした場合、ユニットの設定内容を閲覧ないし改ざんされたり、ファームウェアが書き換えられたりする可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
開発者が提供する軽減策や回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
軽減策や回避策の詳細については、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. ICS Advisory | ​​ICSA-23-138-02
    Mitsubishi Electric MELSEC WS Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia

更新履歴

2023/07/28
[参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました
2023/08/22
[影響を受けるシステム]を更新しました