公開日:2022/05/26 最終更新日:2022/05/26
JVNVU#96405576
Spring SecurityのRegexRequestMatcherにおける認証回避の脆弱性
VMwareが提供するSpring SecurityのRegexRequestMatcherには、認証回避の脆弱性が存在します。
以下のバージョンのSpring SecurityのRegexRequestMatcherを使用しているアプリケーション
- Spring Security 5.5.7より前の5.5系バージョン
- Spring Security 5.6.4より前の5.6系バージョン
VMwareが提供するSpring SecurityのRegexRequestMatcherには、認証回避の脆弱性 (CWE-287) が存在します。
Spring Securityでは認証が必要な箇所に対してパスやパラメータを指定することで該当の箇所に認証機能を提供することができます。
パスを指定する関数として正規表現が指定できるRegexRequestMatcherを指定しており、かつパスの正規表現内に「.」
を含んで認証ページを構成している場合、特定のリクエストを送信することで認証を回避し、本来権限のない第三者がページを閲覧可能となっている場合があります。
2022年5月26日現在、本脆弱性の実証コードの公開を確認しています。
遠隔の第三者によって、ウェブページの認証を回避され情報を閲覧される可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者は本脆弱性を修正した以下のバージョンを公開しています。
- Spring Security 5.5.7
- Spring Security 5.6.4
- Spring Security 5.7
ベンダ | リンク |
VMware | CVE-2022-22978: Authorization Bypass in RegexRequestMatcher |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:L/A:N
基本値:
8.2
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |