公開日:2022/08/17 最終更新日:2022/08/17

JVNVU#96801438
Emerson製Proficy Machine Editionにおける複数の脆弱性

概要

Emersonが提供するProficy Machine Editionには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

CVE-2022-2793、CVE-2022-2792、CVE-2022-2791、CVE-2022-2790、CVE-2022-2789

  • Proficy Machine Edition バージョン 9.00およびそれ以前
CVE-2022-2788
  • Proficy Machine Edition バージョン 9.80およびそれ以前

詳細情報

Emersonが提供するProficy Machine Editionには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 完全性チェックの欠如 (CWE-353) - CVE-2022-2793
  • 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2022-2792
  • アップロードするファイルの検証が不十分 (CWE-434) - CVE-2022-2791
  • デジタル署名の不適切な検証 (CWE-347) - CVE-2022-2790
  • データの信頼性確認が不十分 (CWE-345) - CVE-2022-2789
  • パストラバーサル (CWE-29) - CVE-2022-2788

想定される影響

脆弱性を悪用された場合、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 物理的にアクセス可能な第三者によって、SRTPプロトコルの接続確立後にデータパケットを改ざんされる - CVE-2022-2793
  • ローカルのユーザによって、プロジェクトデータに不適切なアクセスをされる - CVE-2022-2792
  • ローカルのユーザまたは第三者によって、当該製品と接続したPLCに細工されたファイルをアップロードされる - CVE-2022-2791、CVE-2022-2790、CVE-2022-2789
  • 遠隔の第三者によって、当該製品と接続したPLCに悪意あるファイルをアップロードされる - CVE-2022-2788

対策方法

ワークアラウンドを実施する
開発者は、ワークアラウンドの適用を推奨しています。

  • CVE-2022-2793
    • SRP-6aプロトコルを使用した暗号的に安全な認証機能をサポートするSRTPおよびSNPプロトコルを利用する
  • CVE-2022-2792
    • PAC Machine Editionの最新バージョンを使用し、デバイスと伝送パスに物理的セキュリティを採用する
  • CVE-2022-2791、CVE-2022-2790、CVE-2022-2789
    • ファイルをアップロードできるユーザを制限する
  • CVE-2022-2788
    • ファイルをアップロードできるユーザを制限する
    • 特定の機能が必要でない限り、管理者以外として実行する
    • 信頼できないネットワークを使用してPLCがプログラムされていないことを確認する
    • PLCは、フラット/ブリッジネットワークを使用してプログラムする
    • PLCでの認証も有効にする

ベンダ情報

ベンダ リンク
Emerson Security Notifications

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-22-228-06)
    Emerson Proficy Machine Edition

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia