公開日:2024/01/17 最終更新日:2024/01/17
JVNVU#96957535
EDK2 NetworkPkg IPスタック実装における複数の脆弱性
Tianocoreプロジェクトが提供するEDK2 NetworkPkg IPスタック実装には、複数の脆弱性があります。
- Tianocore EDKIIのTCP/IPスタック(NetworkPkg)202311およびそれ以前
Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)のオープンソース実装であるTianocore EDKIIのTCP/IP スタック(NetworkPkg)に、以下を含む9件の脆弱性が検出されました。これら脆弱性は、PXEブートオプションが有効な場合に悪用されます。
発見者は、これら脆弱性を「PixieFail」と呼んでいます。
- バッファオーバーフロー
- 予測可能なランダム化
- 不適切な解析
想定される影響は各脆弱性およびご利用環境により異なりますが、ローカル(場合によってはリモート)ネットワーク上の攻撃者によって、次のような影響を受ける可能性があります。
- リモートコード実行
- DoS攻撃
- DNSキャッシュポイズニング
- 機微な情報の取得
ご利用の環境に応じて、各開発者が提供する情報をご確認ください。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
2024年1月17日時点で、本脆弱性の内の7つはTianocoreプロジェクトによってパッチが提供されています。
詳細は、 Tianocoreプロジェクトの提供する情報をご確認ください。
ネットワークセキュリティを強化する
次の回避策適用を検討してください。
- PXEブートが不要な場合は、無効にする
- 安全なネットワークでUEFIプリブート環境を利用する
- ダイナミックARPインスペクションやDHCPスヌーピングなどの機能を利用し不正なDHCPサービスから保護する
プリブート環境の設計においては、セキュリティのベストプラクティスに従ってください。UEFI HTTPSブートなどの安全なプロトコルへの移行などもご検討ください。
ベンダ | リンク |
Tianocoreプロジェクト | Vulnerabilities in EDK2 NetworkPkg IP stack implementation |
edk2: EDK II | GitHub |
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Vulnerability Note VU#132380
Vulnerabilities in EDK2 NetworkPkg IP stack implementation. -
Quarkslab
PixieFail: Nine vulnerabilities in Tianocore's EDK II IPv6 network stack.