公開日:2016/07/06 最終更新日:2016/11/02

JVNVU#97485903
Apache HTTPD の HTTP/2 通信における X.509 クライアント証明書の認証処理の問題

概要

Apache HTTPD の HTTP/2 通信には、X.509 クライアント証明書の認証処理に問題が存在します。

影響を受けるシステム

  • Apache HTTPD バージョン 2.4.18 から 2.4.20 まで

詳細情報

Apache HTTPD では、HTTP/2 に対応するモジュール mod_http2 が、バージョン 2.4.17 から提供されています。mod_http2 は実験的なものであり、デフォルトではコンパイルされず、また、設定ファイルの初期設定では HTTP/1.1 のみが有効になっています。

Apache HTTPD は、HTTP/2 経由でリソースへのアクセスを提供する際に、クライアント証明書の検証結果を考慮していません。

想定される影響

認証を必要とするコンテンツに認証無しでアクセスされる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートしてください。

なお、開発者によると本問題はバージョン 4.2.23 で修正されているとのことです。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
ジェイティ エンジニアリング株式会社 該当製品無し 2016/07/06
日本電気株式会社 該当製品あり 2016/11/01

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:N/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-4979
JVN iPedia

更新履歴

2016/11/02
日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました