公開日:2015/03/17 最終更新日:2015/03/17

JVNVU#98312907
D-Link DAP-1320 Rev Ax に OS コマンドインジェクションの脆弱性

概要

D-Link DAP-1320 Rev Ax のファームウェアアップデート機能には、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • D-Link DAP-1320 Rev Ax ファームウェア
本脆弱性は、ファームウェアバージョン 1.11 (2013年12月22日リリース) で確認されました。1.21b05 より前のバージョンのファームウェアも本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

OS コマンドインジェクション (CWE-78)
遠隔の第三者によって、ファームウェアのアップデート機能を悪用されることで、当該製品上で任意のコマンドを実行される可能性があります。攻撃者がこの攻撃を行うには、一般的なツールを使用することでネットワーク上の通信を傍受し、その内容を改変する必要があります。

想定される影響

遠隔の第三者によって、ファームウェアのアップデート機能を悪用されると、当該製品上で任意のコマンドを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
D-Link Systems, Inc. が提供するセキュリティ情報によると、バージョン 1.21b05 のファームウェアにアップデートすることが推奨されています。

ベンダ情報

ベンダ リンク
D-Link Systems, Inc. DAP-1320 - Rev Ax - Command Injection - FW 1.11

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#184100
    D-Link DAP-1320 Rev Ax is vulnerable to a command injection

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.03.17における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 全ての情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:10.0

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-2050
JVN iPedia