JVNVU#98418421
Epiphany Cardio Server に SQL インジェクションおよび LDAP インジェクションの脆弱性
Epiphany Healthcare が提供する Cardio Server には SQL インジェクションならびに LDAP インジェクションの脆弱性が存在し、攻撃者は管理者権限を取得することが可能です。
- Cardio Server version 4.0 より前のバージョン
SQL インジェクション (CWE-89) - CVE-2015-6537
ログインページの URL に SQL 文を挿入することができるため、第三者が管理者としてログインすることが可能です。
LDAP インジェクション (CWE-90) - CVE-2015-6538
ログインページの URL に LDAP クエリを挿入することができるため、攻撃者の指定した IP アドレスに Cardio Server から LDAP クエリを送信させることが可能です。
Epiphany Healthcare によると、Cardio Server version 3.x は、旧バージョンであること、および動作環境である Windows Server 2003 もサポート終了でセキュリティアップデートが提供されない状況であることから、使用は推奨されないとのことです。
LAN 内の攻撃者によって、認証を回避されたり、患者の情報を取得されたり改ざんされたりする可能性があります。
アップデートする
Epiphany Healthcare は脆弱性が報告された version 3.3 以降、すでにいくつかのアップデートをリリースしています。version 4.x および version 5.x では本脆弱性が修正されている可能性はありますが、CERT/CC では、Epiphany Healthcare から情報を得られていません。
ユーザは可能な限り速やかに version 4.x または version 5.x へアップデートすることが推奨されます。問い合わせは、Epiphany Healthcare へご連絡ください。
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CERT/CC Vulnerability Note VU#630239
Epiphany Cardio Server version 3.3 is vulnerable to SQL and LDAP injection
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-6537 |
CVE-2015-6538 |
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JVN iPedia |