公開日:2019/09/09 最終更新日:2020/04/10
JVNVU#98867516
Exim に TLS ハンドシェイク中の DN および SNI の処理が適切に行われない問題
Exim には、TLS ハンドシェイク中に通信相手の Distinguished Name (DN) および Server Name Indication (SNI) 情報を適切に処理できない問題が存在します。
- Exim 4.92.1 までの全てのバージョン
Exim は Unix 系システムでメールサーバやメール転送エージェント (MTA) として用いられるオープンソースのプログラムです。
Exim には、TLS ハンドシェイク中に通信相手の DN および SNI 情報を適切に処理できない問題が存在します。この問題は SMTP のメール配信処理中にバッファオーバーフローが発生するもので、デフォルトの設定においては特別に細工された SNI データの不適切な処理に、またある設定下においては細工されたクライアント TLS 証明書の不適切な処理に起因します。
認証されていないローカルおよび遠隔の攻撃者によって、ルート権限で任意のコードを実行される可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は本問題に対応した Exim 4.92.2 をリリースしています。
詳細は、開発者が提供する CVE-2019-15846 についてのアドバイザリを参照してください。
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CERT/CC Vulnerability Note VU#672565
Exim fails to properly handle peer DN and SNI in TLS handshakes -
USN-4124-1: Exim vulnerability
exim4 vulnerability -
Critical Exim TLS Flaw Lets Attackers Remotely Execute Commands as Root
Critical Exim TLS Flaw Lets Attackers Remotely Execute Commands as Root
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値:
9.8
攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
CVSS v2
AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C
基本値:
10.0
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
---|---|---|---|
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2019-15846 |
JVN iPedia |
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- 2019/09/09
- 影響を受けるバージョンと参考情報を修正
- 2019/09/10
- 影響を受けるバージョンを修正
- 2019/09/11
- 横河計測株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2019/11/27
- 日本電気株式会社のベンダステータスが更新されました
- 2020/04/10
- ジェイティ エンジニアリング株式会社のベンダステータスが更新されました