JVNVU#98946427
Philippine Long Distance Telephone SpeedSurf 504AN および Kasda KW58293 に複数の脆弱性
Philippine Long Distance Telephone (PLDT) はフィリピンの通信事業者です。PLDT が提供する SpeedSurf 504AN および Kasda KW58293 には複数の脆弱性が存在します。
- SpeedSurf 504AN ファームウェアバージョン GAN9.8U26-4-TX-R6B018-PH.EN
- Kasda KW58293
クロスサイトリクエストフォージェリ (CWE-352) - CVE-2015-5991
form2WlanSetup.cgi ページにおいて、管理者によるシステムの操作が意図して行われたものであるかを確認していません。攻撃者は、ユーザが機器のネットワーク設定を変更するなど管理操作を行っている際に、細工されたリンクをクリックするよう誘導し、攻撃を行う可能性があります。
クロスサイトスクリプティング (CWE-80) - CVE-2015-5992
form2WlanSetup.cgi ページの ssid パラメータには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。
バッファオーバーフロー (CWE-120) - CVE-2015-5993
form2WlanSetup.cgi ページから PING リクエストの送ることができます。攻撃者はこのページを利用し、 ipaddr パラメータに POST リクエストで巨大なデータ (1874文字以上) を送ることで、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を引き起こすことが可能です。ルータを復旧するには手動で再起動する必要があります。
認証情報 (パスワード) がハードコードされている問題 (CWE-798)
当該機器には、ユーザ名 "adminpldt" とパスワードがハードコードされています。詳細は、JVNVU#90419607 を参照してください。
遠隔の攻撃者によって認証情報を使用され、管理者として機器にアクセスされる可能性があります。また、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
2015年9月1日現在、対策方法は不明です。
ベンダ | リンク |
Philippine Long Distance Telephone Company | PLDT - Philippine Long Distance Telephone Company |
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CERT/CC Vulnerability Note VU#525276
Philippine Long Distance Telephone SpeedSurf 504AN and Kasda KW58293 contain multiple vulnerabilities
2015.09.01における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | 隣接ネットワークから攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に何らかの条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 単一の認証が必要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 全ての情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用が全面的に阻害される |
Base Score:7.4
分析結果のコメント
この CVSS は CVE-2015-5991 を評価したものです。
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2015-5991 |
CVE-2015-5992 |
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CVE-2015-5993 |
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JVN iPedia |