公開日:2019/07/18 最終更新日:2019/07/18

JVNVU#99222951
Oracle Solaris における任意のコード実行の脆弱性

概要

Oracle Solaris 11 および 10 には、/proc/self のアクセス権が適切に制限されていないことに起因する、任意のコード実行が可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Oracle Solaris 10
  • Oracle Solaris 11

詳細情報

Oracle Solaris 11 および 10 のプロセスファイルシステム (/proc) には、現在実行中のプロセスへのエイリアス (self/) が存在しています。Oracle Solaris 11 および 10 には self/ へのアクセスが適切に制限されていない問題があります。この問題により、/proc/self の読み書き権限を持つ攻撃者により、ファイル I/O を持つ現在実行中のプロセスを介して任意のコードを実行される可能性があります。

想定される影響

/proc/self の読み書き権限を持つ攻撃者により、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

/proc へのアクセスを制限する
一般的に、遠隔からのファイル I/O 操作が可能なサービスは、chroot 等により /proc へのアクセスが制限されていなければなりません。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Oracle proc(4)

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#790507
    Oracle Solaris vulnerable to arbitrary code execution via /proc/self

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:L/AC:M/Au:S/C:C/I:C/A:C
基本値: 6.6
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia