公開日:2020/08/12 最終更新日:2020/08/12

JVNVU#99362875
Tridium 製 Niagara に遠隔接続端末がタイムアウトしない脆弱性

概要

Tridium 製 Niagara には、遠隔接続端末がタイムアウトしない脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Niagara 4.6.96.28、 4.7.109.20、 4.7.110.32、 4.8.0.110
  • Niagara Enterprise Security 2.4.31、 2.4.45、 4.8.0.35

詳細情報

Tridium が提供する Niagara はビルディング・オートメーションシステムです。
Niagara には遠隔接続端末がタイムアウトしない脆弱性 (CWE-1088) が存在します。

想定される影響

当該システムとの TLS ハンドシェイク中にタイムアウトが発生した場合、接続終了処理に失敗する可能性があります。
その結果、当該システムのスレッドが停止する可能性があり、復旧には手動での再起動が必要となります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、アップデートしてください。
開発者は本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • Niagara 4.9.0.198
  • Niagara Enterprise Security 4.9.0.60
ワークアラウンドを実施する
開発者はアップデートに加え、次のワークアラウンドの適用を推奨しています。
  • 当該システムのユーザリストを確認し、検証する
  • 信頼できるユーザにのみ、イーサネットポートを含めたシステムへの物理アクセスを許可する
  • 当該システムネットワークへのリモート接続が必要な場合は、VPN などのセキュアな接続を使用する

ベンダ情報

ベンダ リンク
Niagara SB 2020-Tridium-2(PDF)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-14483
JVN iPedia