公開日:2020/07/15 最終更新日:2020/07/15

JVNVU#99576329
SmartLinx Neuron 2 に保護メカニズムを回避可能な脆弱性

概要

Capsule Technologies が提供する SmartLinx Neuron 2 には、保護メカニズムを回避可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

以下のバージョンが影響を受けます。
・SmartLinx Neuron 2 の 9.0 より前のバージョン

詳細情報

Capsule Technologies が提供する SmartLinx Neuron 2 には、保護メカニズムを回避可能な脆弱性が存在します。
・保護メカニズムの不具合 (CWE-693)

想定される影響

次のような影響を受けるおそれがあります。
・物理的にアクセス可能な第三者によって、本製品の "kiosk mode" 機能において特定のキーボード入力を実行され、基盤となるオペレーティングシステムに管理者権限でアクセスされる。
 

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。開発者は、本脆弱性を修正したバージョンをリリースしています。

ワークアラウンドを実施する
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 脆弱性のあるデバイスへの物理的なアクセスを制限し、信頼できるエリアに設置する
  • デバイスからのデータ通信が、内部システムによって暗黙のうちに信頼されていないことを確認する
  • 可能な場合、脆弱性のあるデバイスの USB ポートへのアクセスを物理的に無効化または遮断する
  • 不正な周辺機器が脆弱なデバイスに接続されていないか、ログを監視する

ベンダ情報

参考情報

  1. ICS Medical Advisory (ICSMA-20-196-01)
    Capsule Technologies SmartLinx Neuron 2

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:P/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory

CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2019-5024
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