公開日:2024/05/10 最終更新日:2024/05/10

JVNVU#99669446
Central Dogmaにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

LINEヤフー株式会社が提供するCentral Dogmaには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Central Dogma 0.64.1より前のバージョン

詳細情報

LINEヤフー株式会社が提供するCentral Dogmaには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性(CWE-79CVE-2024-1143)が存在します。
この問題は、Central Dogma に実装されている SAML メッセージの処理において、RelayState データを適切に処理していないことが原因です。

想定される影響

当該製品で SAML 認証が使用されている状況で、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。
その結果、認証を回避してデータにアクセスされる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとにアップデートしてください。

参考情報

  1. OASIS OPEN
    SAML v2.0 Errata 05, E90: RelayState sanitization

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:H/A:N
基本値: 9.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia