公開日:2014/08/08 最終更新日:2014/08/08

JVNVU#99941229
Cobham thraneLINK デバイスのファームウェアアップデート機能に脆弱性

概要

Cobham thraneLINK デバイスのファームウェアアップデート機能には、脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • SAILOR 6000 シリーズ

詳細情報

Cobham の thraneLINK プロトコルでは、ファームウェアのアップデートの電子署名を検証しません(CWE-347)。また、ネットワークに接続された thraneLINK デバイスは、SLPFindSrvs プロトコルで列挙することができます。結果として、細工された SNMP リクエストにより、第三者が用意した TFTP サーバ から不正なファームウェアアップデートをダウンロードさせられる可能性があります。

想定される影響

遠隔の第三者によって、thraneLINK デバイスに悪意あるファームウェアイメージを展開され、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

2014年8月8日現在、対策方法は不明です。

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • thraneLINK デバイスからの TFTP アクセスを制限する
  • ネットワークに接続されている thraneLINK デバイスの検出を防ぐため、427/UDP へのブロードキャストを制限する

ベンダ情報

ベンダ リンク
Cobham plc SAILOR 6000 Series

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#179732
    Cobham thraneLINK improper verification of firmware updates vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報


JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.08.08における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 全ての情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:9.3

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-0328
JVN iPedia